EKKO Liseur展に寄せて LOOP HOLEオーナー、アーティスト、VFXクリエイター 木村俊幸

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EKKOの展示も今日、明日だけになってしまった…懐かしいダイチュウショー展(最近の抽象をテーマに 府中市美術館市民ギャラリーにて開催されたグループ展/2013)でもそうだった一貫した彼女のこの世界観。今世の凡ゆる事象がまるで、ミニチュアのよう に俯瞰され虚ろい孤立して、標識や手旗信号のようにしか見えない。
それは忙殺された師走のせいではない!
まるで、僕等の手探りの今日や明日、そして過ぎ去った道筋や田園や家や月や太陽が集約され、各々の旗やペナントになったかのようだ。
そこに寄れば、あー、あの時会った奴、ロバ、俳優、蛾、焚き火、と窓のように世界が広がる。
コレは時空の舞台なのだ、彼女はインディアンの住居、決して定住しないティピに住まうババ様の見習いのヒーラーのようだ。描かれた絵は観られてるのではなく観てるのだ。
いずれにせよ、観られるのも観るのも無料だ
ジ、…この冬、小さな時空をポケットに入れよう。

EKKO Liseur展に寄せて
LOOP HOLEオーナー、アーティスト、VFXクリエイター 木村俊幸
2019 冬
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